● 金型用語集

【あ行】

圧印(あついん)

コイニングのこと。

圧延(あつえん)

圧延とは、金属の加工方法の一つ。2つあるいは複数のロールを回転させ、その間に金属を通すことによって板・棒・管などの形状に加工する方法である。材料に大きな力を加えて加工する、塑性加工の一種。

アール(R)(あーる)

送りピッチ(おくりぴっち)

【か行】

コイニング(こいにんぐ)

コイニングの語源はcoinです。硬貨をつくる、金属を硬貨にするからきていて、スプリングバックが極めて少なく、正確な曲げ精度が得られる加工方法です。ボトミングの所要トン数の約5~8倍の加圧力を必要とします。

【さ行】

順送金型(じゅんそうかながた)

複数の工程(抜き、曲げ)を単一型内に等ピッチで順番に配置(レイアウト)します。
送り装置で材料をプレス機械1回転毎に1ピッチを送り次の工程へを順送りします。
材料は連続供給し連続自動運転され基本的なプレス加工完了品としてラインアウトする。
材料はコイル材を使用し、アンコイラ、レベラ、ロールフィーダ等により連続的に供給されます。

【た行】

単型(たんがた)

単型 (single die)
抜き、曲げなどの加工工程のうち、一つの工程を実施する金型のこと。他に順送型、トランスファーなどがある。

ダイ(だい)

ダイR(だいあーる)

【な行】

逃げ(にげ)

ダイスにつける隙間のこと。
ブランク、スクラップがひっかからないで落下させることが目的。

【は行】

バリ(ばり)

V曲げ加工(ぶいまげかこう)

V形のパンチとダイの金型を使用して曲げる加工の事。
基本的にパンチの先端Rは圧印を生じさせない最小の先端Rを使用し、ダイは板厚の8倍のV幅(肩幅)の金型を使用する。

【ま行】

曲げ加工(まげかこう)

金属薄板をダイとパンチで挟み、加圧することによって塑性変形させる加工方法。

曲げ半径(曲げアール)(まげはんけい)

【や行】

ヤゲン(やげん)

曲げ加工に用いる刃状の金型のことで、曲げパンチともいう。フジ精密では曲げパンチとダイのセットをヤゲン型と呼んでいる。

【ら行】

リブ(りぶ)

補強を目的につける成形加工のこと。

【わ行】

ワイヤーカット加工の原理
(わいやーかっとかこうのげんり)

1.ワイヤーと金属はともに純水中で絶縁状態にある。製品とワイヤーの隙間が数㎛から数十㎛ぐらいまで近づくと、ついにお互いの絶縁が破壊され火花放電が始まる。
2.放電が発生するとパルス電流が流れその間が、アーク柱という密度の高い放電状態になる。そこでは数千度の高温が発生し、金属が溶融しだす。
3.アーク柱は品物がワイヤーと一緒に水中にあるので、高温部分に触れた水が爆発的に蒸発する。その圧力で溶融した金属を吹き飛ばす。
4.パルスが切れて電流が流れなくなると、回りの水が流れ込んできて細かな屑を押し流し、排除しながら冷却される。そして極間が確保され絶縁が回復する。そして①に戻り繰り返す。

ワイヤーカット(わいやーかっと)

放電加工のひとつ。真鍮(しんちゅう)製のワイヤー線に電流を流して金属を切る加工方法。切り口が非常に綺麗で高精度に仕上げることができる。金型製作において必需な加工機械。